タイ・アラカルト

タイ一村一品運動

(Thailand One Tambon One Product,OTOP


イは1960年代以降、急速に経済成長を遂げてきましたが、一方農村では、都市部との収入格差や貧困問題が生じてきました。その結果、タイの経済は、不均衡な二重構造を呈しています。
 この問題を解決するため、タクシン首相の指導の下、タイ政府は、貧困層の収入源確保、拡大に重点を置いた持続的な政策を打ち出しました。農村の自主自立と潜在能力の育成を通し、地域経済を活性化させるのが狙いです。


 "一村一品運動"は、政府が推奨する指針の一つです。これは大分県の一村一品運動をモデルとして、タイ国内の各タンボン(タイ語で、村に近い意味)に最低でも一種類の主要製品を持たせたいという考えです。
 "製品"は環境保護、伝統工芸や文化などを活かしながら、その土地の原材料や資源を用いて管理・生産され、品質を整えた逸品となっていきます。


用機会を創出し地域に収入をもたらし、貧困や大都市への労働力流出問題を軽減する目的として、政府はこれらの製品が国内・国外ともに知れ渡るように支援を行っています。また生活水準を向上させるために、高付加価値化も考えています。
 2001年から政府はこの運動に対して金銭的補助を行うと同時に、マーケティング、広報活動、製品の品質向上、人材育成や技術改善などの支援も行っています。

 各村のOTOP製品に関する情報は www.thaitambon.com に集約されています。(タイ語及び英語)このサイトでは製品の種類、生産地や生産者名を紹介しています。また観光名所やホテル、レストランなどタイを訪問する際に便利な情報や国内で開催されるOTOP展示会についての情報も掲載されています。


在、全国7,394の村から、28,934品目にわたるOTOP製品があります。大部分は手工芸品、インテリア雑貨、ギフト製品です。そのほか食品(にごり酒、ドライフルーツなど)、農産物(果物、花卉、お茶など)、服飾品(手織りの布、既製服)があります。
 政府は国内外での販売促進業務を支援しています。具体的にはタイ全土のOTOP製品展示・販売会を開催したり、トップクラスのデパートでの販売を支援したり、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット内にOTOP流通センター(詳細はwww.jjotopcenter.com )を設置し製品の売買を行っています。


 また、輸出基準をクリアした選りすぐりのOTOP製品の外国市場への進出も支援しており、国外の展示会に生産者の参加を促進、製品の規格改善についてのアドバイス、国外市場に関心のある生産者に対する輸出知識の伝授を行っています。そのほかタイ航空国内線での機内販売も奨励しています。


らゆる面から支援を行ってきた政府は2003年におけるOTOP製品の目標売上額として200億バーツを期待していましたが、現在売上額は330億バーツに達しています。また、今後も売上げは増大の傾向が見られます。しかしながら、売上額はこの運動の最終目的ではありません。
 地域振興・経済活性化に加え「国民の自発性・自尊心の醸成」を目的としており、それはタイ国全体のゆるぎない成長・発展につながると期待しています。

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