タイ・アラカルト
バンコクのお犬たち


週、私はタイの友人からスポーツシャツを貰いました。赤一色の一見普通のものです。しかし、これが今タイで一番人気の「プミポン国王の愛犬、ドンデン印のシャツ」とのこと。販売しているお店では、朝早くからたくさんの人が並んでいるのが見受けられます。


 私はバンコクで働き始めてからもう2年になります。その間、いつも私の頭にあるタイの印象として「タイ女性の猛烈社員」と「余りにも恵まれた犬たち」があります。今回は、私が見、感じている「余りにも恵まれた犬たち」を紹介します。


イ国中、何処に行ってもお腹を空かした犬は皆無です。日本のように家に繋がれている犬も見受けられません。犬は皆、自由です。野良犬というようなイメージはなく、自由犬といった方が適切です。
 いろんな人から十分な食事を与えられ満腹し、あとは歩道で寝込んで平和に一日が終わるのを待ちます。決していじめられることもなく、犬同士の喧嘩もありません。また、頭が良く、交通規制・状況も熟知しています。
 車道でも、車の轍(わだち)がこないギリギリのところで、平気で寝込んでいますし、道路を横断するときや中央分離帯では、必ず立ち止まって左右を確認しています。「自由犬」はバンコクに12万匹もいるそうです。


「プミポン国王の愛犬、トンデン物語」が昨年11月に発行されました。299バーツです。野良犬の母親を持つこの犬は、4年前、バンコクで偶然国王に拾われ、今王宮に住んで国王の寵愛をうけています。

 どの写真を見ても、このトンデンがいかに国王のもとで満足して生きているかが伺えます。トンデンとはタイ語で赤銅色を意味します。

 犬好きのタイ人はさらに犬好きになっていくようです。
 私は今日、「トンデン印のシャツ」に初めて袖をとおし、バンコクの街を闊歩します。
2546年1月
バンコクにて
土屋捷造

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