タイ・アラカルト

ドイトゥン開発プロジェクト


島タイ交流協会設立5周年「タイ王国視察旅行2004」(5月25日〜30日)の目玉の一つとして、タイ最北部チェンライ県にあるドイトゥン王室開発プロジェクト地区をご紹介します。
 1987年、森林保護に強い関心をお持ちであった故ソムデット・プラシーナカリン王母陛下のお住まいが、ミャンマーとの国境をまたいで走るナンノォーン連峰中の、海抜900〜1,300メートルの高所のドイトゥンに造られることになりました。ドイトゥン開発プロジェクトは、それを期に発足しました。
 
 プロジェクトの第一期(1988年〜1992年)には、農民に焼畑とケシ栽培を止めさせ森林破壊を防ぐこと、プロジェクトに関わる役人や農民たちのプロジェクトに対する理解と自覚を啓発すること、インフラを整備すること、生活向上のために地域の人たちに職業を与えることなどに力が注がれました。


 現在進行中の第二期(1993年〜2011年)では、地域に即した職業を奨励し、自然環境保護を永続化させ、各民族の伝統文化を守り、この地を世界レベルの環境保全観光地(Eco-Tourism)に育成する取組みが続いています。
 第三期(2012年〜2026年)には、統括的な自然保護の中で農民たちを、他のタイ国民同様に、自立させることを最終目標としています。


 ドイトゥンの自然の美しさを人々は"タイのスイス"と呼んでいます。自然美が素晴らしいチェンライの山脈、冷たい冬の気候、霧深い雨季の雰囲気、王母陛下によって回復された豊かな森林などが、"タイのスイス"と呼ばれる所以です。


 王母陛下が自費でお建てになったご住居「ドイトゥンの御用邸」は、タイの伝統建築様式とスイスの土着の建築様式、それにログハウス建築の3様式を取り入れた建物で、周囲の自然と調和した美しい御殿です。ここは、王室の方々の滞在と重ならない時は、内部の見学が可能です。ただし、短パンなどの軽装は慎む必要があります。


「ドイトゥンの御用邸」の周辺には、メェファールアン・ガーデンがあります。広さ25ライ(約12,000坪)の庭園には、各季節に亘って観賞できる多種類の花や木が植え込まれています。

 地区内には26の山岳民族の部落が点在しています。彼等は定住しており、各部族は固有の文化を維持しています。職業訓練を受け、安定した収入と生活が確保されています。それら、民族の中の変り種としては、中央アジア系の中国人回族(チーンホー)や中国内戦の生き残り残留者である国民党軍(コクミンタ


ン)などがいます。


 ドイトゥンの産物・製品としては、きのこ、コーヒー豆、切り花、鉢植え、機械織り絨毯・布地、手織り絨毯、和紙などが有名で、マーケットにも受入れられています。
 また、麻薬患者の治療と社会復帰のための職業訓練を行なうパーミー職業訓練センターがあります。王母陛下の強いご意向により作られた同センターでは、元患者たちにより商品化されたものが、多々あります。


 その他に、200ライ(約96,000坪)のオープン動物園、ドイトゥン動物園、などのほか、西暦911年に建てられた2連のドイトゥン仏塔があり、「釈迦」の鎖骨の一部が祀られているとして、タイのみならずミャンマー、ラオスの仏教徒の聖地として崇拝されています。皆さん、是非一度訪れてみて下さい。


ドイトゥンの御用邸



メェファールアン・ガーデン



パーミー職業訓練センター
 
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