タイの県

ナラーティワート県



イスラム寺院


王室の離宮

Bauhinia Aurefalia
   ナラーティワート県はマレーシアとの国境に面したタイ国最南端の県です。  県名には“善人の住むところ”という意味があります。面積は4,475平方キロで、そのうちの三分の二は森林と山地です。北はパッタニー県とタイ湾、南はタイ湾とマレーシア、東はマレーシア、西はヤラー県に接しています。


 同県の人口は717,366人です。県民の82%がイスラム教徒、17%が仏教徒です。そして残りの1%がキリスト教などを信仰しています。ここではタイ語のほか、“ヤウィー語”と呼ばれる方言が使われています。ヤウィー語はマレーシア、インドネシア及びブルネイで話されているマレー語に似ています。


 県内には573堂のイスラム教寺院があり、なかには300年以上前に建立された寺院もあります。また、仏教寺院は65寺、キリスト教寺院は4堂あります。県民のほとんどがパラゴムの木や果樹の栽培、稲作などの農業に従事しています。東部の海岸地帯では漁業も行われています。自然資源に恵まれているため、第三次産業に従事する人はわずかです。


 現在、ナラーティワート県はタイ政府による三角経済プロジェクト(IMT-GT :インドネシア・マレーシア・タイ成長の三角地帯)の対象となっている南部5県のうちの1県です。国境地域の経済と観光の拠点となったスンガイコーロック郡にはマレーシアやシンガポールから訪れる人々が絶えず、文化交流や商業が盛んになっています。


 同県には王室の離宮があります。この宮殿は1973年にプミポン国王によって建てられたもので、その広さは480,000平方メートルです。内部には国王や王妃の御殿のほか、王室一族の御殿があります。通常、王室の方々は8月から10月にかけてこの宮殿に滞在され、公務を遂行したり国境地域に住む人たちをお訪ねになります。宮殿は王室の方々がご滞在されていない時は一般公開されており、おごそかな雰囲気を感じることができます。また、敷地内には工芸センターがあり、地域の人々に陶磁器づくりの研修を開催したり、陶磁器の販売を行っています。


 県内には自然を堪能できる観光スポットがいくつもあります。なかでも294平方キロの面積を有するカオブードー・スンガイパーディー国立公園には豊かな森林が広がり、その見事さはタイ国内でも一二を争うほどです。園内では“パーチョーの滝”と呼ばれる落差60メートル、9段の美しい滝を見ることができます。

 
 また1988年には、世界で初めて金色の葉を持つ植物が発見されました。デンマークの植物学者Kai Lasem博士によって発見されたこの植物にはBauhinia Aurefaliaという学名がつけられました。広範囲に延びる蔓性植物で、ビロードのような金色の毛が葉の表面を覆っています。日光を浴びるときらきらと輝き、その美しさはひときわ目を惹きます。




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