タイの県
シンブリー県


 
 シンブリー県はタイ国中央部にあり、バンコクから北へ約142キロ離れた位置にあります。面積は822平方キロで、人口は218,001人です。北はチャイナート県とナコーンサワン県、南はアーントーン県、東はロッブリー県、西はチャイナート県とスパンブリー県に接しています。


 同県は河川の沈殿物が堆積してでき上がった低湿な土地です。県内をいくつもの河川が流れており、山や森林はありません。肥沃な土地は農業に適しており、県内の80%が農地となっています。なかでも米は主要な農産物で、二期作や三期作が可能です。また、サトウキビやマンゴーの栽培もさかんに行われています。


 同県は面積の小さい県ですが、歴史的な名所をはじめとする観光地がたくさんあります。たとえば、プラノーンチャックシーワラウィハーン寺院です。アユタヤ時代以前に建立されたこの寺院には、全長46.8メートルの美麗な寝釈迦仏が安置されています。


 また、プラプラーン寺院では高さ約60メートルの仏塔が目を惹きます。煉瓦で造られたこの仏塔はトウモロコシのような形状が特徴となっており、アユタヤ時代に建立されたと言われています。寺院の敷地内には陶磁器用の窯の跡が4ヶ所あります。最も大きな窯は奥行き14メートル、幅5.6メートル、煙突の直径が2.15メートルもあり、当時さまざまな陶器を生産していたことが判明しています。


 このほか同県には“ナンヤイ”と呼ばれる有名な伝統芸能があります。これは精緻な細工が施された獣皮を用いて行う影絵芝居です。数百年の歴史を有する見事な芸術で、演目としては特にラーマキエン物語が好まれています。サワーンアーロム寺院には300体に及ぶ素晴らしい影絵用の人形が保存されています。


 また、シンブリー県はタイ人にとって“バーンラチャン村”の勇敢な住民の話でよく知られた場所です。1765年にビルマの軍隊がバーンラチャンを攻撃した際、バーンラチャンの住民は一致団結してビルマ軍に立ち向かいました。住民がたいへん勇敢に戦ったため、ビルマ軍は8回も出兵しなければならないほど苦戦し、この村を陥落するのに5ヵ月もかかりました。
 バーンラチャンの住民の勇敢さや犠牲になった人々のことはタイ国の歴史のなかで語られています。勇敢に戦った人々を称え、県内には記念塔が建てられています。




寝釈迦仏

ナンヤイ
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