タイの県
プレー県




 プレー県はスコータイ時代に興ったといわれる歴史ある土地で、タイ国北部にあります。バンコクから555キロ離れた位置にあり、面積は6,538平方キロです。北はラムパーン県とパヤオ県、東はナーン県、南はスコータイ県とウッタラディット県、西はラムパーン県とスコータイ県に接しています。


 同県は四方を山に囲まれ、中央には平野が広がった地形となっています。面積のおよそ80%が山地となっており、また70%が森林です。これらの森林はタイ国の主要な森林地域の一つとなっています。なお、人口は約42万人で、主な産業は農業(米、茶、コーヒー、タバコ)と鉱業です。
 県内にはタイ北部の伝統文化や宗教や歴史的に興味深い場所がたくさんあります。たとえば、プラタートチョーヘー寺院です。市街地から約9キロ離れたところにあり、プレーの人びとが篤い信仰を寄せる場所となっています。ここには仏陀の毛髪と左ひじの骨が安置された仏塔があります。また、プラタートチョームチェーン寺院も見所の一つです。西暦788年に建立されたこの寺院にも仏陀の毛髪が安置されていると謂われています。


 このほか、古代の珍しい物を展示した博物館もあります。歴史的に興味深い場所は“バーンウォンブリー”です。かつてプレーを治めていた領主が1897年に建築した家屋で、建物全体に細かな木彫りの装飾が施された洋館です。室内には一族が代々受け継いできた家具や陶器、銀製の什器などが飾られており、このほか当時の奴隷売買に関する書類など貴重な資料も展示されています。
 この洋館は一般に公開されています。また、1976年に建築された総チーク造りの家屋“バーンローイトン”も見所があります。家の柱として太いチーク材を130本も使用していますが、これらのチーク材は樹齢約130年のもので、精緻な彫刻が施されています。こちらの家屋も一般公開されています。


 そして有名な景勝地にはペムアンピー国立森林公園があります。面積およそ500ライの園内には、自然に浸食されてでき上がった奇岩が点在しています。また、“プーカオヒンパカーラン”(珊瑚の山)も観光スポットの一つです。古代の地殻変動によって現れた岩山の集まりです。長年にわたり雨水によって浸食された石灰岩の表面は鋭利に尖っており、その姿は海中の珊瑚に似ています。
 同県の名産品は“スアモーホーム”と呼ばれる丸首のシンプルな半袖シャツです。地元では“トンホーム”と呼ばれる藍で染めた生地で作られています。最近ではトンホームで染めた自然の風合いを生かした生地を流行りのデザインの服に仕立てて、海外へ販売しています。
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