タイの県
ムクダーハーン県




 ムクダーハーン県は東北地方(イサーン)の一県で、バンコクから642キロ離れた位置にあります。ラオスとの国境線となっているメコン河がおよそ70キロにわたり同県を流れており、面積はおよそ4,340平方キロです。北はサコンナコーン県とナコーンパノム県、南はヤソートーン県、アムナートチャルーン県およびローイエット県、西はカーラシン県と接しています。そして東はメコン河を挟んでラオスのサヴァンナケートと接しています。


 同県はナコーンパノム県の一部でしたが、1982年にナコーンパノム県から分離してタイ国73番目の県となりました。人口の84%が農業に従事しており、主な農産物は米、キャッサバ、サトウキビです。県内にはプータイ族、カー族、カーソー族、カレン族、セーク族、ヨー族、クラー族などのさまざまな民族が居住し、それぞれ独自の芸術や文化を大切にして暮らしています。


 ムクダーハーン県には自然豊かで興味深い観光スポットがたくさんあります。その代表的なものはムクダーハーン国立公園です。面積48.5平方キロを有するこの国立公園はメコン河から4キロほど離れた場所にあり、園内には砂岩で出来上がった大小の山々が南北に連なって波のような形状を呈しています。また、随所に高い岩壁や岩場が見られる森林が広がり、奇妙な形をした岩も点在しています。これらの岩は風雨や日差しに浸食されたもので、およそ9,500万年から1億2,000万年は経過しているといわれています。


 このほかプーサドークブア国立公園も興味深い観光スポットです。面積は231平方キロに及び、シカ類・イノシシ・野ウサギ・ヤマアラシ・キジ類などの稀少動物が生息する豊かな森林があります。また山頂からの眺望はとても素晴らしく、野生の蓮の花が一斉に咲く雨季の終わりは特に感動的です。この国立公園の近くでは先史時代の人間の足跡や壁画が発見されており、これらはおよそ5,000年前のものと推測されています。


 2006年12月、メコン河を横断する新しい橋が開通しました。これはムクダーハーン県とラオスのサヴァンナケートを結ぶ橋で、1994年に開通したノーンカーイ県とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ橋に続いて二つ目の橋です。この橋によって商業やビジネスがますます盛んになっており、ムクダーハーン県はインドシナへの玄関口という役割を担い始めています

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