タイの県
チャイナート県



 
 チャイナート県はタイ国中北部にある小さな県です。バンコクから195キロ離れた位置にあります。


 2,469.74平方キロの面積を有し、人口は35万1千人です。北はナコーンサワン県とウタイターニー県、南はシンブリー県、東はナコーンサワン県とシンブリー県、西はスパンブリー県とウタイターニー県に接しています。


 チャイナートは“大勝利”という意味です。同県の起源はおよそ600年前と推測され、スコータイ時代およびアユタヤー時代には重要な戦略拠点となっていた場所です。当時、隣国ビルマとたびたび戦火を交え、その度に勝利したことを記念してチャイナートという名が付けられたと言われています。


 同県は面積の99%が低湿な土地です。チャオプラヤー川、ターチーン川、ノイ川が流れ、農業に適した肥沃な土地となっています。人口の約80%が農業に従事しており、主な換金作物は米です。豊かな土地ゆえに米の二期作や三期作が可能な場所もあります。このほか主要な作物はサトウキビ、キャッサバ、マンゴーやザボンなどの果物です。


 チャイナート県には、1956年に完成したタイ国最初のダム、チャオプラヤーダムがあります。このダムは北部から流れる河水がこの地域を流れてタイ湾へ排出するよう調節しており、タイ中央部全域の農業に大いに役立っています。ダムは発電も行っており県内に供給されています。さらに風光明媚なこともあり、人気の観光地にもなっています。


 また、チャイナート鳥園も有名な観光名所です。山の麓からすそ野にかけて高さ24メートル、幅120メートル、長さ240メートルの範囲に網を張りめぐらせた鳥ゲージはアジア最大の規模で、様々な種類の鳥たちが自然に近い状態で放し飼いにされています。ここには水族館やヘビ園、ウサギ園も併設されています。


 チャイナートはもとより戦争に勝利したことを意味していましたが、チャイナートの豊かさが貧困に打ち勝ちチャイナートや近県の人びとに安らぎをもたらしたことを見ると、今でもこの名称がふさわしいのかもしれません

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