タイの県
パトゥムターニー県




 パトゥムターニー県はバンコクに接した県です。バンコクから北へ約46キロ離れた位置にあり、面積はおよそ1,565平方キロです。北はアユタヤー県、東はナコーンナーヨック県、チャチューンサオ県およびサラブリー県、南はバンコクとノンタブリー県、西はナコーンパトム県とスパンブリー県に接しています。同県はバンコクに隣接していることから人口増加が著しく、もはやバンコクの一部と言っても過言ではありません。


“パトゥムターニー”とは蓮の花の町という意味です。同県の起源はアユタヤ時代に遡ります。かつてはサームコークという名称で呼ばれていましたが、ラーマ2世の時代に国王が当地を訪問されたとき、人びとは蓮の花をたくさん持ち寄り国王へ献じました。それを機にパトゥムターニーという地名に変わりました。


 同県には平野が広がり、山はありません。チャオプラヤー川とその支流が県内を縦横に流れ農業に適した土地となっており、稲作がさかんに行われています。このような土地柄により同県は農作物や自然に恵まれた場所です。また、パトゥムターニー県にはモーン族の人たちが多く住んでいますが、彼らはおよそ300年ほど前にミャンマーから移住してきた人たちの子孫です。


 同県の人口は約77万人です。農業においては稲作のほか、野菜や果物の栽培もさかんです。農作物の輸送もバンコクに近いため、陸路・空路・海路などあらゆる手段にて利便性があります。この地理的条件はさまざまな産業を急速に発展させてきました。この20年で、木材加工、化学、プラスチックや食品加工は同県の主要産業になりました。


 パトゥムターニー県には芸術や文化、歴史、考古学など様々な興味に応える観光スポットがたくさんあります。チェーディートーン寺やシンハ寺など、チャオプラヤー川沿いに建立された寺院は必見です。また、モーン族が多く居住しているため、モーン族独特の仏塔や鳳凰が模られた柱を有する建物など、モーン族様式の芸術を鑑賞することができます。
 さらにモーン族の芸術はモーン族様式煉瓦や水瓶の製造に見られます。これらの製造は同県の家内工業の一つとなり、長い間受け継がれてきました。現在では至るところで製品を見かけます。


 このほか同県の名所にはカキ殻が堆積された貝塚遺跡があります。この貝塚はおよそ1,000年前のものと推測され、当時この辺りに海があったと考えられています。仏塔のような形をした貝塚は地質学者や歴史家、観光客からたいへん関心を持たれています。


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