タイの県
ローイエット県




 ローイエット県はイサーン(東北地方)の中央にあります。バンコクから約512キロ離れた位置にあり、面積は8,299平方キロです。北はカーラシン県とムクダーハーン県、南はスリン県とシーサケート県、東はヤソートーン県、西はマハーサーラカーム県に接しています。


 同県には台地が広がり、山は全くありません。県内を流れるチー川は灌漑農業にとって、大切な役割を果たしています。主な商品作物は米、キャッサバ、トウモロコシです。また、養蚕や絹織物も盛んです。


 ローイエットとは101という意味です。その昔同県にはサーケートナコーンという大きな都市がありました。この都市には城門が11あり、また衛星都市が11ありました。当時、11を書き表すのに10,1と書かれたことが、ローイエット(101)という名称の起源と言われています。現在、同県には先史時代から人びとが暮らしていた考古学的な確証があり、紅土や砂岩を用いたクゥー・カシーン遺跡やプラーン・クゥー遺跡などに見ることができます。遺跡には祠堂や楼門、池や壮麗な模様を施された石のレリーフが点在しています。


 このほか、ローイエット県の名所にはクラーローングハイ大平原があります。この大平原は東北地方の5県にまたがるほどの規模で、その広さはおよそ3,200平方キロありますが、そのうち5分の3はローイエット県に分布しています。


 クラーローングハイ平原という名称は、かつてこの平原が誰も耐えることができないほど猛烈に乾燥した土地であったことに由来しています。水が無く、樹も生えない不毛な土地は、乾季にはすっかり地割れを起こして人びとが絶えた場所となりました。最も勇猛果敢な戦士であり、移動にも長けていたクラー族でさえ、この地に入ると音を上げてしまったのです。


 喉の渇きと酷暑の苦しさに誰に憚ることなく泣いてしまった(ローングハイ)という言い伝えがあります。しかし、その後この大平原は政府によって開発されて豊かな土地となり、農業や牧畜が可能な場所もあります。現在、クラーローングハイ大平原は良質な香り米の産地になりました。当地の香り米は、タイ国で有名なお米の一つに挙げられるほどです。


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