タイの県
ナーン県



 ナーン県はタイ国北部の国境沿いに位置し、山間の静かなところです。同県の起源はスコータイ県と同じくらい古く、700年以上前に遡ると推定されています。面積は11,472平方キロで、バンコクから668キロ離れています。北と東はラオス国、南はウッタラディット県、西はプレー県、パヤオ県とチエンラーイ県に接しています。


 同県は森林と山岳が面積の大部分を占めており、約70%は自然豊かな森林です。最も高い山の標高は2,079メートルあります。また、平野部はわずか14%で、村落は谷間に点在しています。


 ナーン県の人口は約50万人です。人口密度は1平方キロ当たりわずか40人と低く、全国76県中73位となっています。県民の多くが農業従事者で、主に米、豆類、トウモロコシ、タバコなどを栽培しています。
 

 人口の約10%を山岳民族とラオスや中国南部から移住してきた民族が占めており、タイ・ルー族、タイ・ユアン族、ラワ族、カム族、メオ族、ヤオ族、ムラブリー族の人々が独自の文化風習をしっかりと守り続けて暮らしています。
 

 中でも、市街地から41キロほど奥地のノーンブア村に古くから住み独自の生活を営むタイ・ルー族が有名です。彼らは織物の技術に優れており、『ラーイナムライ』と呼ばれる美しい模様の織物が有名です。高床式の家屋の下に織機を置き、何世代にもわたり受け継がれてきた伝統ある模様です。タイ・ルー族は主に自家用として布地を織りますが、パー・ヌン(伝統的巻きスカート)やスカーフ、上衣などの製品にして市場にも出しています。


 ナーン県は国境を背にした山間に位置しているため、他の地域から隔絶されてきました。それゆえ地方色豊かな風習が今でも残っています。また、さまざまな民族が居住しており、彼ら独自の文化や伝統を見ることができます。
 また、プーミン寺院、プラタートチェーヘーン寺院やプラタートチャーンカム寺院などの壮麗な仏教建築も同県の魅力となっています。訪れた人はきっと体も心も厳かな気持ちになることでしょう。特に、400年前に建立されたプーミン寺院にはジャータカ(釈迦の前世の物語)や昔の人々の生活様式を描いた壁画があり、人々を魅了してい ます。


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